タカタ破綻

リコール8年半、なお途上

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民事再生法の適用を申請したことを受け、記者会見をするタカタの高田重久会長兼社長=東京都千代田区で2017年6月26日午後0時3分、西本勝撮影
民事再生法の適用を申請したことを受け、記者会見をするタカタの高田重久会長兼社長=東京都千代田区で2017年6月26日午後0時3分、西本勝撮影

 タカタ製エアバッグの異常破裂による最初のリコールは2008年11月。それから8年半余りが経過し、米国だけで11人の死者を出した欠陥エアバッグ問題は世界的な安全部品メーカーの経営破綻という形で一つの区切りを迎えた。だが、リコールは途上で、今後も事故の懸念はくすぶる。リコールの早期完遂と再発防止の徹底が欠かせない。

 タカタは1933年に滋賀県彦根市で織物工場として創業した。織物技術を生かして60年からシートベルトを手がけ、80年にエアバッグの量産も開始。ともに世界シェア約2割を誇る一大メーカーとなり、安全技術の向上を通じて自動車産業の発展を支えてきた。

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