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米入国禁止令

トランプ氏「明確な勝利」連邦最高裁決定に

 【ワシントン高本耕太、ニューヨーク國枝すみれ、ロサンゼルス長野宏美】イスラム圏6カ国からの入国を禁止する大統領令の執行を一部容認する米連邦最高裁の決定を受けて、トランプ大統領は26日の声明で「国家安全保障にとって明確な勝利だ」と述べた。最高裁判断は同日付で有効となったが、トランプ氏は執行までに72時間の猶予期間を置くよう関係省庁に指示。国土安全保障省は「司法省や国務省と調整のうえ、大統領令執行の詳細を発表する」としている。

     今回の決定は10月以降の審理で最終的な憲法判断を下すまでの暫定的なものだが、トランプ氏は声明で「9対0の一致した決定だ」と述べ、判事9人全員が賛同した決定だったと指摘。「大統領として私の最大の責任は国民の安全確保。今日の(最高裁)決定により、国土を守るための重要な手段を使える」と強調した。

     決定に対し、ニューヨークなどで小規模な抗議行動が起きた。

     「建物に火を放ち、逃げ出してくる人を銃で撃つようなものだ」。マンハッタン地区のトランプ・ホテル近くで、大統領の就任時から抗議してきた市民グループ「ファシズムを拒否せよ」のイバ・シャハナさん(22)は拡声機で叫んだ。シリア難民の入国が難しくなるからだ。集まった数十人の市民は「イスラム教徒に対する攻撃をやめろ」などと書いたプラカードを持ち、声を上げた。

     抗議行動に参加したアレクシス・ダンシグさん(56)は「短期間であっても宗教や人種を理由に攻撃することは、社会全体に害を及ぼす。市民社会の土台である宗教の自由や、政治と宗教の分離を脅かすからだ」と語気を強めた。

     一方、賛成の声も聞かれた。ロサンゼルス国際空港で友人を待っていた白人女性の運輸会社事務員、エリザベス・ジョセフソンさん(26)は「安全のためにはルールが必要で、これまでの裁判所の差し止め判断は行き過ぎだった」と歓迎した。ジョセフソンさんは昨年の大統領選でトランプ氏に投票した。「抗議や言論の自由は尊重するが、司法も含めて大統領がやろうとしていることの足を引っ張っている」と話した。

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