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SUNDAY LIBRARY

本郷 和人・評『戦国武将の病(やまい)が歴史を動かした』若林利光・著

武将の持病と死因から歴史の「if」を思う

◆『戦国武将の病(やまい)が歴史を動かした』若林利光・著(PHP新書/税別860円)

 脳神経外科医、開業30年のベテラン。そんな若林先生が、武田信玄、上杉謙信ら、戦国武将の持病と死因を推理する。

 この本の特徴は、「こうかな、ああかな」といたずらに可能性を開陳するにとどまらず、たとえば小早川秀秋は「アルコール性肝硬変」だ!とズバリ犯人を追い詰めていること。当時を代表する名医・曲直瀬玄朔(まなせげんさく)のカルテにこうあるからだ!と証拠を明示していること。さらにその所見を踏まえ、秀秋がなした歴史的行為--何といっても関ヶ原での裏切り--について興味深い考察を展開していること。

 信長は好んで「人間50年~」と謡ったそうだが、実際に戦国武将はこれくらいの年齢で次々と病死している…

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