日本オケの首席奏者たち

ジャンケンで負けて始まったホルン奏者人生 N響 福川伸陽さんインタビュー【前編】

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ホルン奏者の福川伸陽さん=東京都港区の西麻布Musicaで2017年5月10日、西田佐保子撮影
ホルン奏者の福川伸陽さん=東京都港区の西麻布Musicaで2017年5月10日、西田佐保子撮影

 「日本のホルン演奏の歴史を変えたといっても過言ではない」と日本ホルン協会から評されるNHK交響楽団の首席ホルン奏者、福川伸陽(のぶあき)さん(35)。現在、オーケストラだけでなく、室内楽、ソロなど幅広く活躍している福川さんに、ホルンを選んだ理由から、現在の活動までを聞いた。【聞き手・西田佐保子】 

トランペットを演奏したくて入部した吹奏楽部

 ――中学生の時、映画音楽にひかれて吹奏楽部に入部したものの、トランペットの座を決めるジャンケンで負けてホルンパートになったそうですが、その当時、ホルンの印象は?

 第1希望だったトランペットパートになれなかったのはショックでしたが、ホルンに対してネガティブな思いはありませんでした。ホルンパートに決まってから、モーツァルトのホルン協奏曲など、叙情的で美しいフレーズのあるホルンの演奏を父がレコードで聴かせてくれて、「先輩が吹いている音と違い、柔らかくあたたかくて、迫力もあって、いい音だ」と感動し、どんどんホルンが好きになっていきました。

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