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音楽玉手箱

ペギー葉山/下 戦後ジャズと日本歌謡つなぐ=専門編集委員・川崎浩

 「イッツ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム」……「お久しぶりね」という邦題でも知られる米国のスタンダード曲がある。かわいらしいポップソングだが、終戦の1945年、帰還兵を待つアメリカ国民に浸透し、ビング・クロスビー盤など続々とチャートイン、大スタンダードとなった。

 このころ、後のペギー葉山、小鷹狩(こたかり)繁子は12歳になろうかという時期である。福島の疎開先から、姉の疎開先である宮城県・鳴子に、母と移っていた。「ギューギュー詰めで乗り換え乗り換え。でも、汽車の中は皆、優しかった。戦争が終わり、ホッとした雰囲気が満ちていた」とペギーは思い出す。92年に発表した40周年記念アルバムが「イッツ・ビーン・ア・ロング・ロング・タイム」になるとは、想像すらかなわないころである。

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