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木語

いつ終わる「文字の獄」=坂東賢治

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 中国を代表する文豪の魯迅(ろじん)が新中国建国後も生きていたらどうなったか。1957年に上海を訪れた毛沢東(もうたくとう)に同郷の湖南省出身の知識人が尋ねた。毛は真剣な表情で答えた。「牢(ろう)につながれても書き続けるか、道理をわきまえて声をたてないかだろう」

 知識人らが標的にされた反右派闘争の最中。質問をした知識人は毛の冷徹な答えに冷や汗を流したという。魯迅の子息、周海嬰(しゅうかいえい)氏が晩年に出版した回顧録「わが父 魯迅」(集英社)で知人からの伝聞として紹介している話だ。

 中国では広く事実と信じられている。毛沢東ならそう答えるだろうというリアルさが感じられるからだ。毛沢東は建国前に死去した魯迅を「中国文化革命の総大将」と呼んで政治に利用した。しかし、魯迅の一筋縄ではいかない反骨心も見抜いていたわけだ。

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