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忙しい先生たち/2 部活で家庭犠牲に 顧問はボランティア状態 /群馬

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 今年3月に中学の社会科教諭を定年退職した男性(60)は、最近、既に成人した娘からこう言われた。「子どもの頃は全部おじいちゃんにやってもらった。自転車の練習も、休みの日に遊びに行くのも……」。やりきれない思いがこみあげた。

 40年弱の教諭生活。そのほとんどを運動部の顧問として過ごした。柔道、剣道、サッカー、バレー--。自分が高校時代までやっていたバレーボール以外は“素人同然”でその都度ルールブックと指導書を買って勉強していた。柔道部を任された時は、生徒がけがをしないか不安で仕方なかった。自ら柔道教室に通ったこともある。もちろん休日に、受講料は自腹で。

 平日の朝夕の練習に加え、土日は練習や練習試合。中学の部活動は、強豪校でなくてもこれが常態化している。せいぜい休めるのは盆と正月ぐらい。在職中、家族とのんびり過ごせた日はほとんど記憶がない。妻も教諭のため、子育てはもっぱら自分の親に頼らざるをえなかった。

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