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強制起訴初公判 津波対策「先送り」争点 東電旧経営陣は否定

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高さ10メートルの防波堤を越えて福島第1原発に迫った津波=2011年3月11日(東京電力提供)
高さ10メートルの防波堤を越えて福島第1原発に迫った津波=2011年3月11日(東京電力提供)

 東京電力福島第1原発事故の刑事責任に対する「市民の判断」を経た強制起訴裁判が東京地裁で始まった。公判では、東電自らが東日本大震災前に試算していた原発敷地への想定津波「15・7メートル」について、被告となった旧経営陣がどう受け止め、どのように対策を取ろうとしていたかという意思決定過程の解明が焦点となりそうだ。多くが無罪で決着している強制起訴制度のあり方が問われる裁判になる可能性もある。【伊藤直孝、平塚雄太】

 「東電は10メートルを超える津波が襲来するという試算が出ると、従来の姿勢とはうって変わって、対策を先送りにしたまま漫然と原発の運転を続けた」。検察官役の神山啓史(ひろし)弁護士は冒頭陳述で、旧経営陣らを批判した。

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