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【北京・赤間清広】香港が英国から中国に返還されて7月1日で20年になった。中国本土と比べ開放的な金融市場に豊富なチャイナマネーが流れ込み、世界の金融センターとして存在感を維持するが、経済の「本土依存」が進みさまざまなあつれきも生まれている。
「香港がこの20年で得た巨大な成果を祝いたい。これまでも、これからも香港の経済発展を支持していく」。祝賀行事出席のため香港入りした中国の習近平国家主席は、香港に高度な自治を認めた「1国2制度」の成功を強調した。
中国企業にとって香港は、世界進出に向けた中継基地となっている。主要企業は香港市場への上場などを通じ、M&A(企業の合併・買収)など海外展開に必要な資金を調達してきた。習主席が提唱する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の資金面の要でもあり、香港政府は今年3月、中国が主導する国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に加盟するなど中国政府を支え続けてきた。
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