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二輪車店

値札のないバイク 娘の形見

形見のバイクを眺めながら、早世した愛娘の思い出を語る山本忠正さん、勝子さん夫妻=広島県尾道市で

 23年間、人手に渡ることなく飾られている250CCのオートバイが、広島県尾道市西御所町の二輪車店にある。中古ながら走行距離は2287キロ。磨かれ新車同然の美しさに、多くの購入希望者が訪れるが、値札は付いていない。店を営む山本忠正さん(78)の長女で、脳腫瘍のため24歳で亡くなった祐子さんの形見だからだ。【渕脇直樹】

 山本祐子さんは、県立尾道東高から岡山県の看護学校に進み、1991年4月に尾道市立市民病院に就職した。学生時代にボーイフレンドの勧めで中型二輪免許を取得し、中古の125CCを買った。忠正さんは「運転指導で瀬戸田町(現尾道市)まで一緒にツーリングしたこともあった」と懐かしむ。

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