都議選

自民「国政」に泣く

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自民党の劣勢が伝えられ、厳しい表情を見せる同党の下村博文・東京都連会長=東京都千代田区の同党本部で2017年7月2日午後8時44分、長谷川直亮撮影
自民党の劣勢が伝えられ、厳しい表情を見せる同党の下村博文・東京都連会長=東京都千代田区の同党本部で2017年7月2日午後8時44分、長谷川直亮撮影

 2日投開票された東京都議選、自民党は「加計(かけ)学園問題」や閣僚らの相次ぐ失言などで逆風が吹く中、苦戦を強いられた。東京都千代田区の党本部に設けられた開票センターでは午後8時過ぎから、下村博文都連会長らが険しい表情で開票状況を見守り、重苦しい雰囲気に包まれた。

下村氏「謙虚に反省」

 投票締め切りと同時に「自民大敗」の情勢が伝えられると、会場に詰めかけた関係者からはため息が漏れた。60人の候補者の名前が並ぶボードにも、午後9時半までに当確を知らせる花はひとつもなく、下村氏は「国政レベルの問題で大変な逆風が吹いた」と語った。

 自民にとっては都議会第1党の死守が最重要課題だった。市場移転問題や東京五輪・パラリンピックの会場見直しを巡り、小池氏が結論を先送りしたことで「決められない知事」と批判。選挙中は安倍晋三首相も応援に入るなど、徹底した組織戦を展開した。

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