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<くらしナビ・カルチャー>
配色や品格、阪急に愛着 自身の曲の「隠し味」にも
京都・阪急烏丸駅の地下ホーム。梅田方面行きの準急列車が止まると、ロックバンド「くるり」の岸田繁さん(41)がうれしそうに声を上げた。「これに乗ってもいいですか?」。予定より1本早い列車に飛び乗り、前方の車両へずんずん歩く岸田さんの背中を慌てて追う。
「この電車は3300系で、僕の好きな車両です」。ポケットから取り出したスマホケースは車体と同じ小豆色(阪急マルーン)。そこには「3305」の車両番号が! 「3300系は1967年から126両製造されましたが、今は少しずつ減っています」。電車はヒャーと高い音を立てて走る。「このモーター音が音楽の原体験です」
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