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米農家が焼酎づくりを始めた
福島県の米焼酎はあまりなじみがないかもしれないが、製造方法は蒸留以外ほとんど日本酒と同じだ。蒸留酒は温度管理が容易なことから沖縄や九州へと伝わったが、寒冷な土地では日本酒を醸すことができ、貯蔵や製品管理も容易だったのであまり広まらなかっただけだ。日本酒の醸造技術と焼酎の蒸留技術で世界に通用する酒が生まれるはずとの思いで米焼酎づくりを始めた。
只見町は福島県の西端で豪雪地帯だ。人口が約4000人で高齢化率は45%以上。耕作放棄による田畑の荒廃も始まっている。2016年2月、米作りの将来に不安を抱いていた米農家さんから「只見高校の講演会で高知県の米焼酎づくりの話を聞いた。只見でもできないだろうか」と相談を受けた。さっそく翌月、私と米農家5人、町役場職員1人の計7人で高知県本山町の「ばうむ合同会社」へ視察に行った。同社では、棚田で「天空の…
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