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しあわせのトンボ

「印象操作」再考=近藤勝重

 城山三郎氏は常々「説明より描写が大切だ」とおっしゃっていた。例えば、目の前の一本の木なら、どんな木にもあてはまるような説明的な表現ではなく、よく観察して、自分だけがとらえた印象を言葉にするようにというわけだ。

 某大学で「文章表現」の授業のお手伝いをしていたとき、受講生に教室の窓から見えるケヤキを描写してもらった。一般的な記述が多い中で、中国人留学生の一人が、何カ所も枝が切断されていることに触れ、「自分も成長のためには削り落とさなければならないものがあるのだろうか」と書いていた。描写の写は心が写し取ったものだ、とぼくは理解しているので、この一文には感心した。

 ところで先の国会では、「加計学園」問題などをめぐって安倍晋三首相が野党の追及を「印象操作だ」とそら…

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