メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

週刊テレビ評

首相演説へのヤジを報じぬNHK あの声はどこに行ったのか=金平茂紀

 東京都議選で自民党が惨敗を喫した。この半年を振り返れば、逆風は明らかだった。その逆風を、メディア、特にテレビ報道はありのまま報じてきただろうか。そのことを考える上で格好の材料がある。

 都議選の投票日前日、東京・秋葉原で安倍晋三首相は唯一かつ最後の街頭演説を行った。秋葉原といえば、安倍首相支持勢力のいわば「聖地」のような場所で、日の丸の小旗を手にした安倍首相支持の群衆であふれかえるのがパターンだった。ところがこの日は、大勢の市民から「安倍辞めろ」「帰れ」コールが湧きおこり、演説場所は騒然とした空気となった。演壇から向かって右手奥に陣取った人々から発せられた「辞めろ」「帰れ」コールは、街宣車の上からのスピーチを聞き取りにくくするほどの大音声となっていた。

 1人でその場にいた政治学者の白井聡さんによれば、組織的な呼びかけによる行動というよりも、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などの情報に基づいて1人で来た人たちの自然発生的な「うねり」のようなものを強く感じたという。僕は当日は生放送があったので、現場に取材に行けなかったが、現場にいた記者やカメラマンたちから話を聞くと、今回は今までになかったことが起きていたという。

この記事は有料記事です。

残り513文字(全文1033文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 佐々木国交政務官「国のせいにしないで」 新型コロナ拡大巡るツイートに批判の声

  2. 「ポケモンを埋葬」仏記者、中国哀悼行事の放送中に発言 1週間の停職処分に

  3. 「都内感染者の増え方、ほぼ想定内」東京都、1日最多の143人感染 2日連続の100人超

  4. 緊急事態宣言「非常に切迫」 西村経済再生相、東京の118人感染判明受け

  5. 医療従事者153人の感染判明 院内感染も発生 医療崩壊の懸念 新型コロナ

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです