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向井理&斎藤工

同世代俳優として意識 ドラマ「アキラとあきら」でW主演

WOWOWの「連続ドラマW アキラとあきら」でダブル主演する向井理さん(左)と斎藤工さん

 俳優の向井理さんと斎藤工さんがダブル主演するWOWOWの「連続ドラマW アキラとあきら」が9日から放送される。ドラマは池井戸潤さんの小説「アキラとあきら」(徳間書店)が原作。同じ名前を持つ2人が、バブル経済の時代に銀行内でよきライバルとして互いに刺激し合いながら苦難を乗り越えていく姿を描いた作品で、向井さんが大企業の御曹司に生まれたエリート・階堂彬、斎藤さんが苦難の道を歩んできた天才・山崎瑛を演じる。向井さんと斎藤さんにドラマやバブルの時代への思い、そして俳優として第一線で活躍しているお互いの印象などを聞いた。

向井理は「エスプレッソ」!?

 大企業の御曹司に生まれたエリート・階堂と、苦難を乗り越えてきた山崎という対照的な道を歩いてきた2人をそれぞれ演じる向井さんと斎藤さん。お互いの役について、2人はどのような印象を抱いているのか。斎藤さんは、向井さんの階堂役は「イメージしやすかった」という。「気品というか、役柄と性質が似ているなと思います。(向井)理と(階堂)彬がまとうもの……インテリジェンスみたいなところで通じるものがあるなと思いました」と共通点を語る。

 一方、向井さんは自身と階堂の共通点については「全く似ている部分が見つからないですね」と否定。「生い立ちから、立ち居振る舞いから、分からないことだらけ。それは想像でカバーしつつ(演じた)」と語るも、斎藤さんから「品位ですよ。なんというか“エスプレッソ”な感じ。濃度が濃いというか……」と指摘され、「(それは)工の方が……。俺、カプチーノぐらい」と笑顔で謙遜する。

 仲のよさをみせる向井さんと斎藤さんだが、劇中ではよき友人でライバルだ。2人は、同世代俳優として、お互いを意識しているのか。斎藤さんは、ライバルとして誰かを強く意識することは「全くない」と言いつつ、「ただ、同世代として、(向井)理がどういうプロセスで今の地位を築いているか、ということはずいぶん前から意識していました」と明かす。「綾野剛とか金子ノブアキとか、同世代で意識している人は何人かいるんですけれど。彼らがどういうポジショニングをしているか……。自分の強みってなんだろう、と考える理由の、一つの要素ではあります」と話す。

 向井さんは「やっぱり同い年というのは共通言語もいっぱいあるので、いちいち話さなくても、同じ光景を見て育ってきた安心感がある。それは劇中の『アキラとあきら』も似ている部分がある」と同世代俳優との共演について語る。

 ドラマの舞台は銀行で、「全然知らない世界」と向井さん。ただ、「閉鎖的だし、守秘義務もあるので、情報が転がっていない。秘密の多い仕事だからこそ、エンタメ要素を盛り込める余地はいっぱいある」と力を込める。斎藤さんも「当時の銀行から見える景色は、非常に世相が見えやすいというか、ドラマ性があったんだなと思います」と表現する。

 “バンカー”を演じるため、2人はお札の数え方も練習したという。向井さんは「全然うまくならないんでイライラして(笑い)。練習では結構自信あったけど、本番でぜんぜんできなくてショックでした」と苦笑する。また、「銀行員役で、何十億円だとかいっても、実際現物(お金)を見ることはない。そこはバーチャルだから、数字を動かしているだけで。だからそこ(お金)の価値ってなんなんだろうなと改めて思いました」と撮影を振り返って“お金”への思いを吐露。「お金の実感を得るためにも、僕はなるべく現金で(物を)買うようにしています。カードで買っちゃうと、実感がなくて、怖いなって」とお金への考え方を赤裸々に語る。

バブルの時代への思いは… 「予算がない」言い訳への不満も

 ドラマでは、好景気に沸いたバブル経済やその崩壊などが背景として描かれる。向井さん、斎藤さんにとって、“バブル”はどのような時代に映っているのだろうか。「(バブル期の)銀行は、浮かれている時代の中でも、割と真面目な人が多いイメージ」と向井さん。「(銀行は)企業の財布の中身も知っている。時代を先取りというか、経済を動かしている中枢の部分。だから(銀行は)いわゆるみんながイメージするバブルとはちょっと違うのかなと思っている」と見解を語る。

 また、斎藤さんは「僕らのいる(エンタメ)業界こそ、バブルで、一度形成されたエンタメのフォーマットがリニューアルされた時期なのかな、と。それが現代的に変容して今になっている気がします。節々に、その時代の名残みたいなものは感じます」としみじみ。ただ、バブルのころに比べてスケール感という面では現状への不満もある。「今はどの現場も、どの作品も『予算がない』『スケジュールもない』という前提がある。経験上、最初にプロデューサーや監督が『予算ない』といった作品は、その諦めが作品に投影される気がします。こちらはそんなの分かっていて参加しているから。そういう意味では、バブルの時代は企画自体がデカかっただろうし、それがクリエーティブな方向に流れることができたんだろうなと思う」とうらやむ。

 向井さんも、そんなバブルの時代への憧憬(しょうけい)を口にする。「経験してみたいなと思います。今はもうできないので……。激動のうねりの中で日本が動いていた時代だと思うので、そのパワーというのは今とは全然違うパワーなんだろうなと、すごく興味ありますね」とニヤリ。では、もしバブルの時代に行ったら何をしたいと聞くと、向井さんは「打ち上げを海外でやりたいですね(笑い)。そういうお金の使い方って無駄だなと思うので、そういう無駄なことをやってみたい」と冗談めかして笑った。

 「連続ドラマW アキラとあきら」は9日から毎週日曜午後10時にWOWOWプライムで放送。全9話で初回は無料放送。

 <プロフィル>

 むかい・おさむ。1982年2月生まれ、神奈川県出身。テレビドラマ「S-最後の警官-」、「永遠の0」「遺産争族」「神の舌を持つ男」など多数の作品で主演を務める。企画・出演の映画「いつまた、君と 何日君再来(ホーリージュンザイライ)」が公開中。「連続ドラマW アキラとあきら」では斎藤さんとのダブル主演で主人公の階堂彬役を務める。

 さいとう・たくみ。1981年8月生まれ、東京都出身。映画「愛と誠」(2012年、三池崇史監督)、「虎影」(15年、西村喜廣監督)、「団地」(16年、阪本順治監督)など数々の作品に出演。映画好きとしても知られ、WOWOWの映画情報番組「映画工房」のMCや映画監督としても活躍している。「アキラとあきら」では主人公の一人・山崎瑛役を務める。

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