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九州豪雨

2020年6月、梅雨前線の影響で九州各地が記録的な大雨に見舞われました。被害や復興の状況を伝えます。

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牙むいた山と川 一夜で消えた古里

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大規模な土砂崩れの現場=大分県日田市小野で2017年7月6日午前9時59分、本社ヘリから大西岳彦撮影
大規模な土砂崩れの現場=大分県日田市小野で2017年7月6日午前9時59分、本社ヘリから大西岳彦撮影

 何もかもが濁流にのみ込まれていた。記録的豪雨に見舞われた福岡、大分両県では6日、安否不明者の捜索や救助が続いた。道路が寸断された山あいの集落では高齢者ら多くの住民が孤立。何とか自宅に戻った人たちも変わり果てた古里の光景に立ち尽くすしかなかった。【佐野格、安部志帆子、津島史人】

 あたり一面を茶色い土砂が覆い、流木が積み重なっていた。大きな被害があった福岡県朝倉市山田地区。午後5時ごろ、全壊した民家近くの土砂から人影が見つかり、捜索に参加していた女性が声を上げて泣きだした。

 近所の住民らによると、家には80代の夫婦が住んでいたが、5日から行方が分からなくなっていた。住民や消防隊員ら数十人がスコップで泥をかき出したり、チェーンソーで丸太を切ったりしながら、懸命に捜索を続けたが、土砂と流木に阻まれ難航した。家族によると夫婦とも助からなかったという。

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