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健康狂想曲

健康への関心が今ほど高まっている時代はありません。あふれる情報や「健康であるべきだ」という圧力に、どこか息苦しさを感じている人もいると思います。日本人の置かれた健康をめぐる状況を探る連載「健康狂想曲」を展開します。

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健康狂想曲

第2章・広がる格差/5 地域の力 寿命に影響

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晴ればれ教室で笑顔いっぱいに歌う長野県松川村の高齢者
晴ればれ教室で笑顔いっぱいに歌う長野県松川村の高齢者

 ●趣味を楽しみ

 北アルプスのふもとにある長野県松川村(人口約1万人)。全国でも珍しく野生のスズムシが生息する自然豊かな田園の村だ。山に雪がまだ残る5月下旬、役場の前に立った。壁に「男性長寿日本一の村~みなさんの健康が、村の誇りです」と大書された垂れ幕が目に飛び込んだ。

 2013年に国が発表した平均寿命調査(10年)で同村の男性の平均寿命は82・2歳(全国平均は79・6歳)。前回調査から約2年延ばし、日本一になった。女性も87・8歳(全国平均86・4歳)と長寿の村だ。

 日本一の要因は何なのか。役場の担当者の案内で村を歩く。南部にある公民館で約20人のお年寄りが指導者のかけ声で体操をしたり、太鼓など楽器を演奏したりしている。4~7月に計12回開かれる「晴ればれ教室」だ。1回あたり1人100円を払うが、出席率は高く、どの人にも笑みがこぼれる。

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