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核兵器禁止条約

被爆者、世界動かす 待ち望んだ採択

握手を交わす被爆者の藤森俊希さん(左)とサーロー節子さん=ニューヨークの国連本部で7日、三木幸治撮影

 【ニューヨーク三木幸治】広島、長崎への原爆投下から間もなく72年。被爆者の訴えが市民やNGOを動かし、ついには多くの有志国を巻き込んで「核兵器禁止」への大きなうねりを作り上げた。国連本部では7日、人々が万感の思いで条約採択の瞬間を迎えた。

 議場のモニターに「賛成122、反対1、棄権1」という投票結果が表示されると、傍聴席から割れんばかりの拍手が起きた。日本からただ一人、被爆者として国連本部を訪れた広島出身の藤森俊希さん(73)は立ち上がり感無量の表情。カナダ在住の被爆者、サーロー節子さん(85)は目をつぶり、歴史的瞬間をかみしめるように拍手を送った。その後2人は握手を交わし、喜びを分かち合った。

 「ここまで長い年月だった。早く(亡くなった)姉に条約ができたと報告したい」。藤森さんは瞳をうるませた。1945年8月6日、当時1歳4カ月だった藤森さんは母に背負われ病院に行く途中、爆心地から2・3キロ地点で被爆。奇跡的に生き延びた。だが、13歳だった姉は放射線と爆風の直撃を受け、命を落とした。

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