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余録

この季節、洗濯に悩む人は…

 この季節、洗濯に悩む人は少なくない。洗い物は増えるし、空模様は安定しない。解決策の一つとしてコインランドリーが再認識されている。厚生労働省によると店舗は毎年5%前後増え続け、全国に約2万店。その数は花屋に迫る▲「暗い」「怖い」「汚い」のイメージはもうない。カフェや子どもを遊ばせる空間を備えた店がある。人が常駐し、乾燥後の衣類を取り出し保管してくれるサービスも登場した。地方に行けば、幹線道路沿いで駐車場完備という形態に出合う▲変革は利用者の様変わりが招いた。かつては単身者や学生が主流だったが、今は主婦をはじめ女性が中心だ。共働きが増え、洗い物をためても、コインランドリーならまとめ洗いができる。布団やシーツ類などを洗えて高温の乾燥機能で仕上げる点が、ダニなどを気にする清潔志向にも合った▲欧米では今、地域の拠点としても注目され、ミニ図書館があったり夜にビールやワインを出したりする店が人気らしい。住民が集い、新しい動きを生む場になりつつある▲振り返ると、かつては洋の東西を問わず、「共同洗濯場」が各地にあった。フランスの農村地帯では、洗濯場跡が観光資源になっている。日本にも、わき水が豊富な町や、逆に水が貴重な離島などにその名残を見る▲そう考えれば、この現象はコインランドリーの進化というより原点回帰かもしれない。便利さや手軽さの追求にとどまらず、人々が集まって交流を深めてきた場の再構築につながれば面白い。

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