【カイロ篠田航一、ワシントン会川晴之】イラクのアバディ首相が過激派組織「イスラム国」(IS)から「解放し、勝利した」と宣言した北部モスルは「国家建設」を主張したISにとり「出発点」とも言える象徴的な場所だけに、「解放」は「テロとの戦い」の大きな進展を内外に印象付ける戦果だと言える。だが、劣勢を意識したIS戦闘員はすでに大半がモスルを脱出し、他の地域に拠点を移しているとされ、ISとの戦いは今後も続く。
米軍を中心とする有志国連合は、2014年夏からイラクで空爆を中心に対IS戦を始め、イラク政府軍を主体とする地上軍の訓練、指導を続けてきた。イラク第2の都市でもあるモスルからのIS戦闘員の「放逐」は、これまでISが占領した地域の7割の奪回と約200万人のイラク市民をIS支配下から救出したことを意味する。
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