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前川氏と政権側、論戦は平行線 閉会中審査

参院の連合審査会で民進・桜井充氏の質問に答える前川喜平・前文科事務次官(右)を見つめる萩生田光一官房副長官(左)=国会内で2017年7月10日午後3時18分、和田大典撮影

 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画を巡り、衆参両院は10日、文部科学・内閣両委員会合同の閉会中審査をそれぞれ行い、前川喜平・前文科事務次官らを参考人招致した。前川氏は在職中の昨秋に和泉洋人首相補佐官から早期開学を求められたことを挙げ、「首相官邸の関与がある」と強調。一方、山本幸三地方創生担当相は「一点の曇りもない。(首相)個人の意見は入らなかった」と新設の正当性を訴えた。

 前川氏は、政府が2015年に閣議決定した獣医学部新設の4条件について、「文科省は(加計学園が)満たしていないと主張した」と説明。和泉氏から昨年9月に「首相は自分の口から言えないから、自分から言う」と早期開学を促されたと証言した。菅義偉官房長官は「和泉氏は首相から指示を受けたことはないと言っている」と反論した。

 さらに前川氏は、(1)昨年11月に政府が新設を「広域的に獣医学部の存在しない地域に限る」と事実上1校に狭めた(2)今年1月に「平成30(2018)年度開設」と区切った--と指摘。「総理の意向、官邸の最高レベルが言っているとしか説明されなかった。文科省職員は皆『無理が通れば道理が引っ込む』という感覚だった」とし、「決定プロセスに不公平、不透明な部分がある」と批判した。

 一方、山本氏は「内閣府は公平中立な決定をした」と強調。4条件との整合性については「(獣医師の)需要の数や量をはっきり示すのは無理だ。需要という(数字で表せない)定性的傾向があれば十分」と主張した。

 また、萩生田光一官房副長官の関与を示す昨年10月7日付の文書について、前川氏は「在職時に受け取った」と断言。萩生田氏は、この日に文科省の常盤豊高等教育局長と面会したことを認めたが、内容の大部分について「つまびらかに発言をした記憶はない」とした。前川氏は「(省内を)探せば出てくる文書だと思う」とも述べたが、松野博一文科相は再々調査を拒否した。

 一方、萩生田氏が「総理は『平成30年4月開学』とおしりを切っていた」と発言したとされる昨年10月21日付の文書に関し、常盤氏は「私からの説明、副長官の質問や感想、周辺情報も含まれている」とあいまいな説明にとどめ、個別のやり取りは記憶にないとした。【高橋恵子】

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