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九州豪雨

2020年6月、梅雨前線の影響で九州各地が記録的な大雨に見舞われました。被害や復興の状況を伝えます。

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1週間 日田祇園、弔いの笛 犠牲の消防団員、仲間「慰めたい」

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大量の流木を撤去しながら安否不明者の捜索を行う自衛隊員=福岡県朝倉市杷木松末で12日午前8時5分、藤井達也撮影
大量の流木を撤去しながら安否不明者の捜索を行う自衛隊員=福岡県朝倉市杷木松末で12日午前8時5分、藤井達也撮影

 福岡・大分を襲った九州北部豪雨では、家族や地域に愛された多くの人が犠牲になり、今なお22人の行方が分かっていない。記録的な大雨から1週間。残された家族の悲しみは深まる。一方で支援の輪が広がりつつある。

 大分県日田市の消防団員、山本岳人(たけと)さん(43)は、今年の夏も地元の伝統祭事「日田祇園」で、山鉾(やまぼこ)を担ぐ勇ましい姿を披露するはずだった。「お父さんは他の誰よりもかっこよかった」。悲しみにくれる家族は空を見上げ、長年親交があった職場の同僚は昨年12月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されて初めてとなる20日の祇園で弔いの笛を吹く。

 豪雨が一時的にやんだ6日午前、山本さんは、自宅がある小野地区周辺の被災状況の見回り中に大規模な土砂崩れに巻き込まれ、搬送先の病院で息を引き取った。涙を浮かべる中学生の娘2人と小学生の息子1人に妻の佳代さん(39)は言った。「お父さんはどこにいても見守っている。だから大丈夫だよ」

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