連載

憂楽帳

50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

連載一覧

憂楽帳

旅のススメ

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

 初めての海外旅行は1982年、地元の合唱団に所属していた中学生の頃だった。日中国交正常化10周年で訪中し、北京と大連の演奏会で歌った。天安門広場で見た自転車の波、万里の長城で売っていたアイスキャンディー、道端にいた馬のにおいまで、35年たつ今でも思い出せる。リアルに感じたカルチャーショックは、その後の自分に大きな影響を与えたように思う。

 若年層の海外離れが進んでいる。観光庁によると20代の出国者数は、2014年までの18年間で42%も減少した。日本旅行業協会は、パスポートを取得する若者に費用の一部を助成するキャンペーンなどで海外旅行を後押しするが、成果は今一つ。田川博己会長は「海外で撮影された写真が日本ですぐに共有でき、見ただけで行った気になっているようだ」と、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及を理由の一つに…

この記事は有料記事です。

残り75文字(全文445文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集