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物は語る

原爆資料館寄贈資料から 赤ん坊、焦土で取り上げ 8月6日の助産記すノート /広島

益田さんの80歳のころの写真を手にする三男・遙さん=広島市西区で、山田尚弘撮影

 「男の子よー!」。1945年8月6日夜。原爆投下で燃えさかる市街地の炎が薄闇を覆う中、小さな産声が響いた。やけどやけがを負った被爆者らは、みな自分の境遇を忘れて手をたたき、大きな歓声を上げたという。

 声の主は、80歳まで現役で働き、9000人以上の出産に立ち会った福島町(現西区)の助産師、益田小〓(こえん)さん(98年に93歳で死去)。益田さんは6日も朝から往診の予定があり、爆心地から約1・9キロの己斐橋を渡っている最中に被爆した。

 益田さんの三男、遙さん(83)=西区=の話や過去のインタビュー記事によると、猛烈な熱風が背後から襲…

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