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社説

都民ファーストの新議員 「チルドレン」から自立を

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 東京都議選で大量当選を果たした「都民ファーストの会」の動向が注目されている。

     当選した55人のうち新人が39人に上る。しかも、このうち25人は一切政治経験がない。弁護士やアナウンサー、歌手など経歴は多彩だ。女性議員も全体の3割を占めている。

     党首の旋風で当選した議員は「小泉チルドレン」「安倍チルドレン」などと呼ばれる。今回は「小池チルドレン」ということだろう。

     新鮮さは魅力である半面、政治的な未熟さは課題になる。

     都議に就任する23日を前に、同会は新人らを対象にした研修会を開いている。小池百合子知事は、あいさつの仕方や都職員への対応など、議員の基本姿勢から指導している。

     小池氏の知名度を生かして議席を獲得したとはいえ、都民の負託に応える大きな責務がある。議員としての自立と自覚が必要だ。

     そこで気になるのが、小池知事との関係だ。

     日本の地方自治は二元代表制と呼ばれる。首長と議員を住民が別々に選ぶため、両者は独立した存在だ。

     二つの民意を背景にした首長と議会が、車の両輪のように競争、協力しながら自治を健全に進めることが求められる。

     都民ファーストの会は、小池氏主導の地域政党だが、小池氏が代表に就いたのは、選挙の1カ月前だった。二元代表制に反するとの批判は問題視しなかった。だが、選挙後、その懸念を理由に代表を辞任した。対応に一貫性がなかった。

     代表を降りたとはいえ、事実上のトップであることに変わりはない。

     これで、都民ファーストの会は知事をチェックし、政策を論じる役割を果たすことができるだろうか。知事の追認機関としての多数派になるなら、小池氏が批判してきた従来の都議会と同じ構図になってしまう。

     同会は「都議会改革」を公約に掲げる。議員の公用車廃止など特権を見直し、委員会のインターネット中継など情報公開を進めるという。

     選挙では「議員提案で成立した条例が25年間で1本だけ」「都庁職員に議会での質問書を作らせている」などと都議会のあり方を批判した。

     改革をどう主導していくのか、個々の議員の力量が問われる。

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