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科学取材の経験が豊富な青野由利専門編集委員のコラム。

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「チバニアン」の効用=青野由利

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 普段なら「地層? 地味でぱっとしないね」という声が聞こえてくるのだが、この話は人々の反応がいい。

 地球46億年の歴史の一時代に千葉県の地層にちなんだ「チバニアン(千葉時代)」という名前がつくかもしれない、というあの話だ。

 恐竜が地上を闊歩(かっぽ)した「ジュラ紀」や、ドーバー海峡の岸壁にちなむ「白亜紀」の仲間入り、と思うと親近感がわくが、それだけではない。

 この時代と前の時代の境界を象徴するのが「地磁気逆転」。90年ほど前に日本の研究者が初めて提唱した不思議な現象で、地球を大きな磁石にたとえるとN極とS極が何度も入れ替わってきた。最後の逆転は約77万年前。その痕跡がよくわかる地層が千葉県の養老川岸に露出している、というのが話の発端だ。

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