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秒速7キロ以上でグルグル 危険回避が課題

地球の周囲を回る宇宙ごみの概念図=米航空宇宙局提供

 増加の一途をたどる宇宙ごみは秒速7キロ以上の高速で地球周辺を回っており、人類の宇宙活動の脅威となっている。近年、新興国の宇宙開発参入が相次ぎ、ベンチャー企業などが多数の超小型衛星を使った事業に乗り出していることもあり、宇宙ごみ問題は喫緊の課題だ。

 2009年には、役割を終えたロシアの軍事衛星と米企業の人工衛星との衝突事故が起きた。国際宇宙ステーションではしばしば、宇宙ごみの接近により、軌道変更や宇宙飛行士の退避が行われている。07年には中国が自国の衛星をミサイルで破壊する実験を行い、大量の宇宙ごみを発生させ、国際的な非難を浴びた。

 国連の宇宙空間平和利用委員会は07年、宇宙ごみに関する指針を作り、役割を終えた人工衛星は自ら速やかに軌道を外れることなどを推奨している。しかし、すでに発生してしまった宇宙ごみは軌道がばらばらのため、除去技術は確立しておらず、各国や企業が知恵を絞っている。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、宇宙ごみに金属製のひもを取り付けて電流を流し、地球の磁場を利用してブレーキをかけ大気圏に落下させる実験を計画。また、理化学研究所などは15年、宇宙ごみに高強度のレーザーを照射して減速させ、大気圏に突入させる方法を考案したと発表した。人工衛星に吸着させたり、網でからめ捕ったりして除去するなどのアイデアも国内外で出ている。【西川拓】

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