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華恵の本と私の物語

/12 眠れない子

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 むねが、ふわりとく。つまさきひたいが、じりっとあつくなった。

    ちる!」

     つぎ瞬間しゅんかんからだもうスピードで、暗闇くらやみ奥底おくそこへ……。とおくなる。

     ひらくと、わたしはははうでなかにいた。はははまだている、とおもったら、「あ!」とさけび、わたしをぎゅっときつくきしめた。

     ゆっくりひらき、わたしをて「びっくりした……」と、ためいきをついた。

     アメリカのいえ今日きょうは、幼稚園ようちえんやすみだ。はは絵本えほんんでもらっていたら、いつのにかてしまっていたようだ。

    「おかあさん、いまわたしね、へんなゆめをたの。おかあさんにだっこしてもらっていたんだけど、からだがきゅうにね……」

     いながらあの恐怖きょうふおもし、むねがバクバクする。ははは、わたしのはなしいてまるくした。

    「おかあさんもおなゆめていたよ。ごめんね」

     あたまをなでてもらい、わたしはまたすこしずつねむりにちていった。

     うそみたいな、本当ほんとうはなしほかにも、たようなことが何度なんどかありました。

     わたしがずるやすみをしてあそびにったら、はは第六感だいろっかんはたらいて、バレました。はははなれてらし、風邪かぜをひいたとき、ははおなじく風邪かぜをひいていました。こんなかんじの偶然ぐうぜんきても、最近さいきんはもうおどろかなくなりました。

     家族かぞくって、えないちからでつながっているようです。

       +   +

     『ねむれない』のなかでタクちゃんは、よる、ふしぎな世界せかいあそびにきます。たどり場所ばしょは、「ねむれないひとたちのあつまる、ひかいえ」だったり、くらかおをした大人おとなたちばかりがいる不気味ぶきみ地下鉄ちかてつだったり。そのときによってちがいます。

     ゆめではないはず。でも現実世界げんじつせかいともすこちがうようです。

     あとあきらかになるのですが、じつはタクちゃんが不思議ふしぎ世界せかいなかはなしたひとは、これからはじめてうことになる家族かぞく、なのです。

     家族かぞくがつながっているとかんじる特別とくべつ体験たいけん、したことありませんか? 

       +   +

     夏休なつやすみもちかづいてきましたが、読書感想文どくしょかんそうぶん宿題しゅくだいはありそうですか? わたしは学生がくせいころほんのあらすじをいて字数じすうをかせいだり、無理むり感想かんそうをひねりしたりして、くるしみました。

     でも、もしも、ほんんでおもかんだ自分じぶんのエピソードがあれば、ラッキーです。ぜひそれをいてみてください。わたしはいつもそれをここの連載れんさいいています。自分じぶんだけのほんとのかかわりかたつかると、たのしいですよ。


    ねむれない

    大石真おおいしまことちょ いしざきすみこ・

    講談社こうだんしゃ現在げんざい販売はんばいしていません)


     エッセイストの華恵はなえさんが、ほんにまつわるおもきなほん紹介しょうかいします

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