【瀋陽(中国遼寧省)林哲平】中国の民主活動家で13日に死去した劉暁波(りゅうぎょうは)氏の遺体が15日朝、瀋陽市の葬儀場で火葬され、その後約400キロ離れた大連市沖で散骨された。記者会見した瀋陽市当局は、火葬と散骨は「家族の希望によるもの」だとした。死亡する直前まで投獄してきた中国に対し各国から非難が強まる中、早期に幕引きを図るとともに民主化運動の「聖地」になりかねない墓を造らせない中国政府の思惑があるとみられる。
市によると、15日午前6時半(日本時間同7時半)から葬儀が行われ、妻の劉霞さんや兄、弟ら親族や友人が参列。葬儀で劉霞さんは劉氏の遺体をじっと見つめ、火葬後に遺骨を受け取るとしっかりと腕に抱きかかえたという。正午には船上から散骨され、参列者が最後の別れを告げた。
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