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IS捕虜を虐待か 崖から突き落とす映像流出

 【カイロ篠田航一】過激派組織「イスラム国」(IS)のイラク最大拠点の北部モスルを奪還したイラク軍兵士らが、戦闘で拘束したISの捕虜を崖から突き落とすなどして殺害したとみられる映像がインターネット上に流出し、イラク政府は「軍紀違反の疑いがある」として調査に乗り出した。ISとの戦闘で多くの犠牲を出したイラク軍側が「報復」としてIS戦闘員への虐待を繰り返していた可能性もある。

     映像には、軍の制服を着た兵士らがIS戦闘員とみられる男を崖から突き落とし、銃撃を浴びせる場面が映っている。崖下には別の遺体も横たわっている。また、別の戦闘員を蹴るなどの暴行を加える映像もある。

     撮影時期は不明だが、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は13日、「イラク軍によるIS戦闘員への殺害や虐待を示すものだ」と非難。イラク内務省報道官は「虐待は許されず、映像の内容を調査している」と述べ、軍報道官も「厳格に対処する」としている。

     また、HRWは13日、IS戦闘員の家族がモスル近郊の避難民キャンプに強制移住させられているとの報告書も発表した。「親族の行為を理由に、家族全体を罰するべきでない。戦争犯罪に当たる」と指摘した。HRWによると、イラク治安当局は約170世帯を「心理的、思想的なリハビリを受けてもらうため」としてキャンプに移送したという。

     アバディ首相は9日にモスルの解放を宣言し、10日に正式にISとの戦闘に勝利したと宣言した。だがモスルではその後も旧市街でIS残党とイラク軍の散発的な戦闘が継続。ロイター通信によると、14日も旧市街上空を軍のヘリが旋回し、爆音が響いたという。

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