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当局映像、友人ら非難 最後まで政治利用

劉霞さんら親族が参列した劉暁波氏の葬儀の写真。瀋陽市当局が記者会見を開き公開した=中国遼寧省瀋陽市で2017年7月15日、林哲平撮影

 【北京・河津啓介】中国の民主活動家、劉暁波氏の死去から2日後の15日、当局の監視下で、葬儀があり、火葬の後に海へ散骨された。当局は次々とその映像を公開し、対応の正当性をアピールした。別れを惜しむ場も政治宣伝に利用する姿勢に、葬儀出席を許されなかった友人らから非難が噴出している。

     「人間が見ることのできる最も残酷で、人間性のない光景だ。死者に対し、最後まで侮辱し……吐き気がする」。中国の著名芸術家でドイツ在住の人権活動家、艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏は15日、ツイッターで、中国当局が公表した遼寧省瀋陽市での葬儀の写真を激しく批判した。

     当局が「家族が同意した」と説明する海への散骨にも当局の介入を疑う声が強い。「劉氏が愛し、友人がいる北京に(遺体を)戻そうと望まない人がいるわけがない」。北京在住の人権活動家、胡佳氏は無念さを隠さない。別の劉氏の友人も「当局は、劉氏の墓が(民主化運動の)記念の場となることを恐れたのだ」と主張した。

     劉氏の兄は15日、当局主催の記者会見で「党と政府に感謝する」と繰り返した。その姿が報じられると、ネット上には「とても見ていられない」などの書き込みがあふれた。「親しい友人が葬儀に出席した」との当局の説明に、劉氏の友人らは「(映像には)見たことがない顔ばかり」「北京の治安当局員の顔にそっくりだ」と指摘。散骨場面には劉氏の妻、劉霞さんが映るが、劉霞さんが「当局からの無理強いがあったに違いない」と憤る声も上がる。

     劉氏の死去後、友人や支援者は厳重な監視下に置かれている。胡氏は「自宅周囲に治安当局の人間や車が目に見えて増えた。天安門事件のあった毎年6月4日などに並ぶ厳戒ぶりだ」と証言。「真の友人は葬儀に出席できるわけがない」。怒りで声は震えていた。

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