メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

Country・Gentleman

挑発のVサイン、特権の鹿肉=C・W・ニコル

初夏のアファンの森=長野県信濃町で10日、C・W・ニコル・アファンの森財団提供

 <カントリージェントルマン>

 日本の若者が指でVサインを作り、「ピース」といって写真に納まる姿を目にすると、心中穏やかではない。Vサインを裏返して相手に手の甲を向けるしぐさは、英国人にとってこの上ない侮辱の印だからだ。それが現在のような形で使われるきっかけを作ったのは、英元首相のウィンストン・チャーチルだという。葉巻愛好家の彼は、相手にむかっ腹を立てると、太い葉巻をはさんだまま2本の指をふりかざすクセがあった。それをいさめられると、この老練な政治家は手をくるっと回して「Victory(勝利)のVだ」と切り返した--ということらしい。いずれにせよ、Vサインは「平和(ピース)」とは無縁なのだ!

 古く封建時代から、Vサインは相手への侮辱、挑発だった。1000年以上もの間、野生動物を狩り、その肉を食べることは王侯貴族の特権であり、庶民が弓矢で鹿を射ればつるし首、もしくは二度と弓を引けないように人さし指と中指を切り落とされた。転じて、強力な大弓の射手が敵に向かって2本指をかざせば、「見ろ、いつでも弓を引けるぞ、おまえの息の根を止めてやる!」という挑発となった。

この記事は有料記事です。

残り662文字(全文1145文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 質問15項目に菅首相答弁わずか10分 野党反発、与党も「さすがにまずい」

  2. 首相答弁、15項目10分 野党不満噴出 参院代表質問

  3. 第75回毎日映画コンクール 大賞「MOTHERマザー」 優秀賞「アンダードッグ」

  4. 余録 退任間近の大統領…

  5. 政府のワクチン調達に狂い 当面は「ファイザー頼み」 治験遅れで他社は春以降

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです