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京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の竹元博幸研究員は18日、人類が木の上から下りて地上生活を始めたのは体温調節が理由だったという新たな仮説を発表した。人類に最も近い類人猿のチンパンジーなどが、寒い雨期は樹上で、暑い乾期は地上で過ごす時間が多いことを確認したことが根拠という。人類の祖先が直立二足歩行を始めた経緯の解明に役立つ成果としている。
二足歩行については従来、森林の減少によりサバンナに進出したことが理由とする「サバンナ仮説」が有力だった。だが、440万年前の人類の祖先「ラミダス猿人」の化石がエチオピアの森林に近い環境で発見され、森林内で既に二足歩行を獲得していた可能性が高いとの研究成果が2009年に発表されて以降は、再考が迫られていた。
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