メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

入所25年超4割 進む高齢、重度化

施設入所者の入所年数

 大規模入所施設に入った知的障害者の4割以上が25年以上にわたって入所していることが、毎日新聞の全国調査で分かった。相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が刺殺された事件からまもなく1年。国は「施設から地域へ」を掲げ、障害者の地域移行を進めるとしているが、実際には入所者の高齢化と重度化が進み、7割以上の施設が現場の「人材不足」を課題と考えている。

 6~7月、津久井やまゆり園と同規模(定員100人以上)の全国120施設を対象にアンケートを実施し、70%から回答を得た。この結果、入所年数「25年以上」が全体(1万838人)の43%を占めた。

 地域移行が進まない理由(複数回答)は「家族の反対」が81%で最多。「入所者の高齢化」79%、「障害程度が重い」75%と続き、「本人の意思」は38%にとどまった。入所者も家族も高齢化する中、支える側が「施設に預けた方が安心」と考えるケースが多いとみられる。

 入所者の年齢は、29歳以下5%▽30代10%▽40代21%▽50代23%▽60代26%▽70歳以上16%。障害の重さを示す支援区分は、最も重度の「6」が49%▽「5」=29%▽「4」=17%▽「3」=5%▽「2」=0.5%▽「1」=0.05%。障害が重いほど、グループホームなどの地域生活に移るのが困難で地域移行できる人が退所していった結果、重度・高齢の入所者が施設に残っているのが実態だ。【上東麻子】

 【ことば】相模原障害者殺傷事件

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で昨年7月26日未明、入所者19人が刃物で刺され、死亡した。直後に警察に逮捕された元職員の植松聖(さとし)被告(27)は「障害者はいなくなればいい」などと供述。精神鑑定で「自己愛性パーソナリティー障害」と診断された。

関連記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 人種差別 「ナチス」旗でJ1応援 痛み想像する力の欠如
  2. 広島市安佐動物公園 マダニ感染でチーター死ぬ
  3. バルセロナテロ 夏のバカンス暗転 「次々宙に舞った」
  4. 巨人・山口俊投手 病院警備員への傷害容疑などで書類送検
  5. J1 ガンバ大阪のサポーターがナチス旗酷似の応援旗

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]