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しあわせのトンボ

平準化する東西の言葉=近藤勝重

 大学受験で上京して電車に乗った時、制服姿の女子高生2人が楽しそうにしゃべっていた。おっ、東京弁だ! じかに聞くのは初めてである。近寄って耳を澄ます。なまっていない。はきはきして歯切れがいい。「あかん」とは言わず、「いけない」と言っている。「ええやろ」とは言わず、「いいでしょ」と言っている……。

 ぼくが生まれ育った愛媛県新居浜市は関西文化圏である。大阪弁にはそれなりになじんでいたが、東京弁は映画やテレビを通してしか耳にしていない。だから、その女子高生の会話には魅了された。いや、魅了されたなんて小ぎれいな言葉じゃ、その時の気持ちは表せない。イカす! そうイカすやん!と思いつつ耳をそばだてていたのだった。

 当時東京は、その年1964年10月のオリンピック開催を前に活況を呈し、国中が東京、東京であった。4…

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