特集

Listening

話題のニュースを取り上げた寄稿やインタビュー記事、社説をもとに、読者のみなさんの意見・考えをお寄せください。

特集一覧

記者の目

青森の中2「いじめ自殺」=夫彰子(青森支局)

代理人弁護士と記者会見した葛西りまさんの父剛さん(右)。この日、調査報告書に「思春期うつ」との記載があることが初めて公になった=青森市内で4月11日、北山夏帆撮影
代理人弁護士と記者会見した葛西りまさんの父剛さん(右)。この日、調査報告書に「思春期うつ」との記載があることが初めて公になった=青森市内で4月11日、北山夏帆撮影

調査と防止、すみ分け模索を

 青森市立中2年の葛西りまさん(当時13歳)が昨年8月25日、いじめ被害を訴える「遺書」を残して命を絶った。「きもい」「死ね」などと言われ、無料通信アプリ「LINE(ライン)」にも書き込まれた。いじめは1年ほど続いたという。市教委が設置した「市いじめ防止対策審議会」(市いじめ審)は半年以上にわたって自殺の原因を調べた。だが、まとまりかけていた調査報告書を答申することなく、委員の任期が満了した5月末で解散した。なぜ答申は頓挫したのか。同僚2人と取材を重ねて実感したのは、いじめが原因と疑われる自殺や長期の不登校などの「重大事態」を調べる現行制度の限界だった。

 頓挫を決定付けたのは4月11日だった。りまさんの父剛さん(39)はこの日、弁護士とともに記者会見を開き、事前に閲覧した報告書案が、自殺の直接的な要因は特定できないとする一方で「思春期うつ」で自殺したと読み取れる内容だったと明かした。剛さんは「思春期うつ」とした根拠を聞いたが、納得できる答えはなかった。「娘を2度殺された思いだった」という剛さんは、診断した精神科医の委員の解任を要望。審議はストップ…

この記事は有料記事です。

残り1550文字(全文2043文字)

コメント

※ 投稿は利用規約に同意したものとみなします。

次に読みたい

あわせて読みたい

注目の特集