<くらしナビ おとなへステップ>
一つだけの正解がない問いを哲(てつ)学(がく)者たちが語り合う「てつがくカフェ」。今回のテーマは「なぜ嫉(しっ)妬(と)をするのか」です。
◆マツカワさん
あなたは誰(だれ)かに嫉(しっ)妬(と)したことがある? 私(わたし)の場合は、お姉ちゃん。絵がとても上(じょう)手(ず)で、いつも親や先生や友(とも)達(だち)に褒(ほ)められている。校長室の前に飾(かざ)られることもしょっちゅうだ。うらやましくて、私も一生懸(けん)命(めい)絵を描(えが)いてみる。けど、なぜかお姉ちゃんのようにうまく描(か)けない。すると、私のなかに暗くてドロドロした嫌(いや)な気持ちが生まれてくる。「同じ親から生まれたはずなのに、私も絵を描くのが好きなのに、お姉ちゃんばかり才能があって、いつも褒められて、ズルイ」
不思議なことに、ピアノの上手な友達に対する気持ちはちょっとちがう。その友達が、私よりたくさん練習しているのを知っているから、うらやましくてもズルイとは思わない。
この記事は有料記事です。
残り1230文字(全文1689文字)
毎時01分更新
小中学校で「臨時教員」への依存度が高まっている。文部科学省…
米国のバイデン新大統領が就任し、注目されるのが米中関係だ。…
仙台支局の記者からバトンを受け継ぎ、福島支局の記者が福島県…