愛くるしい姿で、動物園での人気が高いペンギン。自然界での生態はよく分かっていなかったが、動物の体にカメラなどを取り付ける「バイオロギング」という調査手法で、南極での生態が明らかになってきた。暑い夏。ペンギンの姿でいやされてみては?【柳楽未来】
●高速で餌をゲット
素早く泳いでオキアミの群れの中に乱入し、最大で1秒間に2回の速さで餌のオキアミをゲット。さらに、氷の下に張り付くように潜んでいた魚に近づき、素早く食らいついていく--。日本から1万4000キロ離れた南極・昭和基地周辺にすむアデリーペンギンの日常生活。陸ではよちよち歩くペンギンだが、水中では想像以上のスピードだ。
2010年末に、南極地域観測隊に参加した国立極地研究所の渡辺佑基准教授(海洋生物学)らは、基地の近くにある営巣地で約20羽のペンギンの頭や背中に、小型ビデオカメラと加速度計を取り付けた。以降、11~12年と16~17年の計3シーズンにわたり調査した。「ペンギンに限らず、海の動物が餌を食べる姿をここまで詳細に調べた例はない」と渡辺さん。
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