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歴史散歩・時の手枕

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京都大花山天文台(京都市山科区) 宇宙の神秘、広く庶民に

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1927年にイギリスから輸入された屈折望遠鏡。今も観望会で使われている=京都市山科区で、玉木達也撮影
1927年にイギリスから輸入された屈折望遠鏡。今も観望会で使われている=京都市山科区で、玉木達也撮影

 子どもの頃、夏休みの自由課題として「天体観測」に挑戦した人は少なくないだろう。夜空の向こうにある「宇宙の神秘」。その謎を追い求めた歴史を知ることができる場所がある。日本天文学の礎を築いたとされる「京都大花山天文台」(京都市山科区)だ。9月30日まで特別公開されている。

 京都市観光協会などが主催する「京の夏の旅」。第42回となる今回、花山天文台が初めて特別公開の対象に入った。東山連峰の山中をバスに揺られて向かい、近くの駐車場で下車。少し歩くとドーム型の屋根の、真っ白な本館が目に入った。1929(昭和4)年、天文台としては、国内で2番目に設立された建物だ。

 本館に入り、階段を上がっていくと、大きな「45センチ屈折望遠鏡」が鎮座しているドームにたどり着く。この望遠鏡は27年にイギリスから輸入された。当初は口径が30センチだったが、69年に性能向上のため、45センチレンズに変えた。この時、鏡筒が長くなりすぎないように、反射鏡で光路を折り曲げる形になったという。ちなみに45センチの口径は、屈折望遠鏡としては日本で3番目の大きさだ。

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