メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

社説

白鵬が歴代最多1048勝 努力の大記録をたたえる

[PR]

 高みを極める快挙だ。大相撲の横綱・白鵬が歴代最多となる通算1048勝目を挙げた。

     白鵬はすでに多くの記録を打ち立てている。幕内優勝は38回を数え、横綱での760勝や9回の年間最多勝も歴代1位だ。

     そんな中でも16年余で築き上げた最多勝はとりわけ意義がある。1048勝のうち幕内での勝ち星は954に上る。2001年春場所の初土俵から3年後の04年夏場所で新入幕して以来、幕内でずっと相撲を取り続けてきた。

     勝利数2位の魁皇は通算1047勝のうち幕内勝利は879勝で、3位の千代の富士は1045勝のうち807勝だ。幕内900勝以上は白鵬しかいない。長く幕内にいて、かつ強くなければ到達できぬ記録だ。

     00年に15歳で来日した時は身長約175センチ、体重70キロに満たぬ細身だった。小柄な白鵬の引き取り手はなかなか見つからず、入門が決まったのは観光ビザが切れる直前のことだ。そんな少年が大横綱になるなど誰が想像し得ただろう。

     若い頃から休みの日でも一人稽古(けいこ)場に下り、しこやすり足など基本動作を繰り返した。小さい、地道な努力が大記録の支えとなった。

     モンゴルの先輩横綱・朝青龍が10年に引退してから15場所は「一人横綱」だった。相撲の八百長問題が発覚した11年には朝青龍と並ぶ7場所連続優勝を果たした。角界が揺れる中、負けが込めば即引退という横綱で体を張って大相撲を守ってきた。

     近年はけががちで、休場も増えている。それでも多彩な取り口で白星を重ねる。「土俵入りが不知火(しらぬい)型の横綱は短命」といわれるジンクスも白鵬には無縁のものだった。

     相撲界への貢献は本場所での活躍にとどまらない。国内外の少年約1000人を集めた親善相撲大会「白鵬杯」を開き、相撲の底辺拡大や競技人口の増加にも尽力している。

     そんな白鵬の夢は「銀座に自分の部屋を持つこと」という。銀座は海外からの観光客が多い。世界中の人々に相撲を知ってもらいたいという思いが感じられる。

     横綱・稀勢の里の誕生などもあり、ひところ低迷していた相撲人気は再び高まった。これからも白星を重ね、角界を引っ張ってほしい。

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. 東京・立川でイノシシ目撃 昭和記念公園が閉園 台風影響か

    2. 「これ、死ぬわ」車、流され転落 脱出までの4分間をドラレコが記録

    3. 天皇陛下即位パレード 延期を検討 台風被災地に配慮

    4. 保護猫たちのニャン生 (2)おむすび 「いらない」と言われて来たけれど

    5. 「まさに青天のへきれき」 五輪マラソン札幌開催検討で小池知事

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです