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今週の本棚・本と人

『閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済』 著者・水野和夫さん

水野和夫さん

 ◆水野和夫(みずの・かずお)さん

 (集英社新書・842円)

四枚舌でいいんですよ

 出版のセオリーの一つに「逆張り」思考がある。世間の常識にあえて逆らう内容で、読む者の耳目を引くのである。3年前、気鋭のエコノミストが狙い澄まして書いた『資本主義の終焉(しゅうえん)と歴史の危機』は刺激的なタイトルと相まって、ベストセラーになった。その「続編」と位置づける本書では、さらに混沌(こんとん)とする世界秩序の限界を展望し、日本が進むべき針路を描いた。

 「人間の欲求は無限です。これに応えるため、生産力増強に適した近代システムが民主主義体制下の資本主義…

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