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芥川賞・直木賞 「ケンカ」激論と大絶賛と 選考過程を振り返る

沼田真佑さん=和田大典撮影

 第157回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が19日あった。芥川賞には沼田真佑(しんすけ)さん(38)の「影裏(えいり)」(『文学界』5月号、28日に文芸春秋から単行本が刊行予定)が、直木賞は佐藤正午さん(61)の『月の満ち欠け』(岩波書店)に決まった。いずれも初の候補での受賞となり、友情あるいは恋愛の「関係」を掘り下げた。選考過程を振り返る。

 芥川賞は選考委員を代表して高樹のぶ子さんが記者会見。早々に沼田作品と今村夏子さん「星の子」(『小説トリッパー』春号)に絞られ、どちらを推すかで激論になったという。高樹さんは「ほとんどケンカ状態だったが、やむを得ないバトルだった」と話した。

 沼田作品は、岩手県で働く30代の性的マイノリティーらしき男性会社員と、その元同僚の男の関係を、東日本大震災を背景として描く。「大震災を描くには、本作のように人間の外側と内側の大小の崩壊を対応させるしかない」と強く推す声の一方、そもそも震災を出してはいけないとの反対意見があった。

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