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九州豪雨

このままお別れ? 杷木2小学校、来春統廃合

 九州北部豪雨で大きな被害が出た福岡県朝倉市で、濁流に襲われるなどした杷木(はき)地区の小学校で復旧の見通しが立っていない。来春統廃合される市立4小学校は、今年度が通い慣れた校舎で過ごす最後の年。しかし、大量の土砂や流木が流れ込んだ松末(ますえ)小や崖崩れが起きた志波(しわ)小では、夏休み明けも仮設校舎通いが長引きそうだ。

 杷木地区の杷木、久喜宮(くぐみや)、松末、志波の4小学校は、来年4月から杷木中学校の敷地内に建てられる新しい小学校に統合予定だ。

 しかし、松末小(全校児童27人)では豪雨当日の5日、道路が冠水し、児童18人と住民ら計54人が校舎で一夜を過ごした。校舎1階や体育館などに土砂や流木が流れ込み、体育館の土砂は1.5メートル以上も堆積(たいせき)した。今年度中の復旧は難しく、来年3月に地域住民も参加する閉校式も同校での開催は危ぶまれている。

 志波小(同26人)は敷地裏の崖が崩落し、今でも少しずつ崩れているため児童の立ち入り禁止が続いている。同小4年の田中陽菜(はるな)さん(10)は「図書室と音楽室が好きだった。このまま学校に入れないのかな」と寂しそうに話す。祖母の田中勝子さん(71)も同校の卒業生で「昔から地域に愛され、みんなが学んできた学校。このまま閉校になるのは寂しい」と語った。

 両校はともに今年創立144年の歴史があり、地域住民にも親しまれてきた。両校の児童は夏休み明けの2学期以降、久喜宮小の敷地内に建てられる仮設校舎に通う。市教委はいずれも今年度中に児童らが元の校舎に戻るのは難しいとみているが、母校での閉校式開催を望む声は少なくない。志波小の三浦千鶴子校長(60)は「地域の方や、卒業生の学校への思いを大事にしたい」と話した。

 市内ではこの2小学校を含め6小学校、1中学校の計7校が豪雨被害を受けた。

 桂川近くの市立比良松中は学校脇の川岸が濁流で削られ、体育館の基礎がむき出しになり、技術室も大きく損壊した。現在、体育館と技術室は立ち入り禁止となっている。2学期以降は校舎は使えるが、体育館は近くの朝倉体育センターを代替施設として使用する予定だ。坂井満校長(57)は「安全を確保し、子供たちへの影響を抑えたい」と話している。【山下俊輔、川上珠実】

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