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シニアPlus 室内での熱中症対策 夜のエアコン、緩めで切らず

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 夏本番を迎えた。熱中症で命を落とす人の約8割は65歳以上の高齢者で、実は自宅で発症することが多い。室内での暑さ対策は怠りがちなので重篤になってしまうことがある。熱帯夜が続くと、就寝中も気が抜けない。熱中症を未然に防ぐための注意点と対処法を医師に聞いた。【鈴木梢】

脱水時には経口補水液/渇きセンサー鈍化注意/いびきや寝汗の予防を

 在宅療養支援診療所「たかせクリニック」(東京都大田区)理事長で医師の高瀬義昌さんが訪問診療に出向くと、80代の女性に異変が起きていた。日ごろの活気や食欲がない。エアコンはついており、ベッドの近くにはお茶のペットボトルも置かれていた。一見すると暑さや水分対策に気を配っているようだが、女性はカーテン越しに熱が伝わる窓際のベッドに横たわっていた。高瀬さんは、夏になるとこのような脱水症状の患者を多く目の当たりにする。

 熱中症は、高温多湿の環境で体内の水分と塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることで生じる。その引き金となるのが脱水で、体内の水分量が少ない高齢者は特別な注意が必要だ。新生児の水分量は70~80%、成人が約60%あるのに対し、高齢者は約50%。加齢によって水分や塩分が蓄えられる筋肉の量が低下するのが原因だ。高瀬さんは「筋力維持の運動やリハビリは転倒や骨折防止のためだけでなく、脱水予防の…

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