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幻のロケット戦闘機「秋水」(松本市) 松商で行われた噴射実験 /長野

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松商学園に今も残る、「秋水」の燃料貯蔵庫といわれる地下室=松本市で
松商学園に今も残る、「秋水」の燃料貯蔵庫といわれる地下室=松本市で

 太平洋戦争末期、日本の都市を空襲する米軍爆撃機B29をどう迎撃するか、軍部は頭を悩ませていた。B29は高度約1万メートルの上空を飛行してくるため、日本の戦闘機や高射砲で撃墜するのは困難だった。切り札として陸軍と海軍、三菱重工業が共同で開発・製造した秘密兵器が、ロケット戦闘機「秋水(しゅうすい)」だった。

 名古屋にあった三菱重工業の工場が空襲や昭和東南海地震(1944年12月)で被害を受けたため、三菱は工場を周辺の県に分散し疎開させた。松本市内の学校や施設にもその工場や事務所が移転し、松商学園高校(戦時中は松本明道工業学校)には三菱重工名古屋発動機研究所と陸軍航空審査部が疎開。校舎は収用され、秋水のエンジン開発に使われた。

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