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稲田防衛相

首相に辞表提出し受理 PKO日報で引責

辞表提出後に記者会見する稲田朋美防衛相=東京都新宿区で2017年7月28日午前10時47分、小川昌宏撮影

 稲田朋美防衛相は28日午前、記者会見し南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣された部隊の日報を巡る問題の責任を取り、首相官邸で安倍晋三首相に辞表を提出し、受理されたことを明らかにした。首相はこれまで稲田氏を擁護してきただけに、政権には打撃となる。

 2012年12月の第2次安倍内閣発足後、閣僚が辞任するのは今年4月の今村雅弘復興相に続き、6人目。8月3日に内閣改造が予定されていることから稲田氏の後任はそれまで置かず、岸田文雄外相が防衛相を兼務する。

 稲田氏は会見で「一連の問題は自衛隊員の士気を低下させかねない点で極めて重大かつ深刻」と述べたうえで「職を辞することとした。首相に辞表を提出し了承された」と語った。

 日報問題では、陸自内で「廃棄した」と説明していた日報の電子データが見つかり、陸自は今年2月13日に稲田氏に報告、同15日に黒江哲郎事務次官、岡部俊哉陸上幕僚長ら幹部が協議した際にも電子データの存在に言及があったとされる。しかし、稲田氏は国会答弁で「報告を受けて了承するとか、隠蔽(いんぺい)を了承することはなかった」と一貫して関与を否定。28日の記者会見でも「報告を受けたという認識は今でもない」と語った。

 安倍首相は首相官邸で記者団に「稲田氏の意思を尊重し、辞表を受理した。閣僚が辞任することになったことについて、国民の皆さまに心からおわび申し上げたい」と陳謝した。

 これまで首相は「徹底的な調査を行い、改めるべき点があれば徹底的に改善し、再発防止を図ることで責任を果たしてほしい」(24日の衆院予算委員会)と答弁するなど稲田氏を罷免する考えがないことを強調。当初は内閣改造の際に稲田氏を交代させる考えだった。だが、報告を受けたことを否定する稲田氏の姿勢に対し、陸自内には反発が高まった。与党からも辞任を求める声が上がっていた。

 一方、28日付で事務方トップの黒江氏も辞任し、後任には豊田硬官房長が就任。陸自トップの岡部氏も8月8日付で辞任し、山崎幸二北部方面総監に交代する。【木下訓明】

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