核のごみ

最終処分適地 住民対立、記憶消えず 調査受け入れ巡り 高知・東洋町

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 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分ができる可能性のある地域を示した日本地図「科学的特性マップ」が公表された。高知県東洋町は2007年、核のごみの最終処分場建設に向けた調査の受け入れを表明したが、反対運動の末、調査の応募を撤回した。放射性廃棄物の持ち込み禁止条例が同年に制定され、問題は収束したものの、住民を賛成、反対で二分した10年前の記憶は根深く、当時のことを「話したくない」と口を閉ざす関係者も多い。

 調査受け入れを表明し、是非が争われた町長選で敗れた田嶋裕起(やすおき)元町長は、自身の著書で「財政危機を回避するため、電源3法交付金を活用しようと決断し、調査に応募した。全ては町のため、町民のためだった」と記す。07年当時、3407人だった人口は現在2592人。衰退が続く町の生き残りを原子力施設の誘致に伴う交付金にかけた。

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