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石原裕次郎記念館閉館惜しみファン続々

北海道小樽市に寄贈するロールスロイスについて説明する浅野館長=同市で

 日本を代表する俳優・石原裕次郎の愛用品などを展示している北海道小樽市の「石原裕次郎記念館」が来月末で閉館するのを前に、全国からファンが詰めかけている。今年に入ってから来場者は前年比8割増の盛況ぶりで、「貴重な品々をもう見られなくなるのは寂しい」と昭和の大スターの思い出を胸に刻んでいる。【安達恒太郎】

 亡くなる直前まで乗っていた愛車のロールスロイス、翼を広げたように開くガルウイングと呼ばれるドアが特徴的なメルセデスベンツ、往年の映画のフィルムや撮影に使ったカメラ--。日本海を望む記念館には裕次郎さんのゆかりの品が約2万点展示されている。

 裕次郎さんは3~9歳の間を小樽で過ごし、生前に「小樽は第二の故郷」と話していたこともあり、建設費約28億円をかけて1991年7月に記念館が開館した。最盛期の92年には年間約126万人、これまでに約2000万人が来館した。しかしファンの高齢化などの影響もあり、近年は10万人前後で推移していた。施設も老朽化し、昨年夏、1年後の閉館を決めた。

 今年に入ってからは閉館を惜しむファンを中心に毎月の来場者が前年同時期比7~8割増で、売店の関連グッズの売り上げはそれまでの約2倍になった。

 京都府亀岡市の会社員、浜中正信さん(50)は「中学生のころからの裕次郎ファンでずっと来たかった。閉館することを知り休暇を取って慌てて来た。もう見られなくなると寂しい」と話し、惜しむように展示品を眺めていた。

 現在、同館に展示されているロールスロイスは小樽市に寄贈され、市総合博物館に展示される。市担当者は「小樽観光に貢献してくれた記念館の歴史を残したかった」と話しており、市は展示のための予算850万円を計上した。

 閉館後、石原プロモーションは来年8月から巡回展「石原裕次郎遺品展示会」(仮)を東京・銀座から全国各地で始める予定。

 20年以上務めてきた浅野謙治郎館長は「記念館を訪れた人がハンカチで涙をぬぐっている姿をよく見かけた。記念館を26年間、続けられたのは裕次郎さんが皆に愛されていたおかげ。あと少しの間だがしっかりと目に焼き付けてほしい」と話した。

 開館最終日となる来月31日は、妻まき子さんや石原プロモーション所属の俳優、舘ひろしさんや神田正輝さんが駆け付け、来場者に対応したり記者会見を開いたりする予定。

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