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新潟大、肝硬変薬を臨床試験へ 他人の脂肪由来の幹細胞活用

ロート製薬の山田邦雄会長(右)と握手する寺井崇二教授

 新潟大学は7月27日、肝硬変を治療する製剤の臨床試験を、ロート製薬と共同で開始すると発表した。他人の脂肪から抽出した幹細胞を使う日本初の治験となる。C型肝炎や肝硬変の患者15人を目標に、同大医歯学総合病院で来年12月までの実施を予定している。

     肝炎などが進行して発症する肝硬変は、肝臓の組織が繊維状になり、硬くなる。国内の患者数は約40万人とされる。これまで患者本人の骨髄から取り出した幹細胞を使った臨床試験が行われてきたが、体への負担が大きかった。同大大学院の寺井崇二教授(医歯学総合研究科)は脂肪から抽出した幹細胞に着目し、吸引手術で取り除かれた脂肪を使ってマウスによる実験に取り組んだ。その結果、第三者の脂肪由来の幹細胞でも、肝臓組織を軟らかくできることを確認。臨床試験へと進むことを決めた。

     試験により安全性や有効性が確認された後、再生医療製品としての国の承認が得られれば製剤の実用化が可能だ。ロート製薬では2020年度の実用化を目標としている。

     ロート製薬東京支社(東京都港区)で記者会見した寺井教授は「末期の肝硬変患者には肝移植が唯一の治療法だが、待機者のうち移植を受けられたのは1%に過ぎない。早く新たな選択肢を提供したい」と話した。【上杉恵子】

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